久しぶりの更新です。
今日は、七夕の日
雲の合間から、真ん丸のお月様が、ときどき、顔を覗かせています。
このお月様、うさぎが餅をついている姿なんて、餅文化のないクロアチア人には、もちろん、見えるはずもなく、
男性がにこっと微笑んでいる顔が見えるそうで、
クロアチア人の友達と、お互いに、大笑いをした覚えがあります。
それ以来、満月を見ると、餅つきをするうさぎと男性の顔の両方の図を確かめるようになりました。
ちなみに、ロシア人に訊くと、「ただの丸い月だ、それ以外に何も見えない」との答えが何人もから返ってきて、このあたりにも、文化の違いが感じられ、面白いなと思いました。

stambuk最近で、特筆すべきことと言えば、、、
先月末、駐日クロアチア大使のドラゴ・シュタンブク氏が伊勢におみえになり、
伊勢神宮の外宮・内宮ほか、伊勢志摩を案内させていただきました。
【写真:伊勢新聞2009年6月27日朝刊】
とは言え、伊勢神宮は、神宮司庁の方に案内していただき、私も、普段はなかなか行かないような隅々まで、歩かせていただきました。
御垣内参拝も初めて経験しました。

神島の説明で、三島由紀夫の名前に触れると、ちょうど彼の本を読んでいらっしゃるところだとかで、「潮騒」のあらすじもスラスラとおっしゃるので、驚きました

医師であり詩人でもあるシュタンブク氏は、詩集を35冊ほど、出版されているそうですが、今年3月、初の日本語訳詩集『黒い波』が出版されました。
私もその詩集を読ませていただいたのですが、とても深い、宇宙規模の世界が広がっていました。
神道の精神性にとても興味を寄せられ、感動されて、東京に戻られましたが、
真珠が神道の本質(エッセンス)だね、ともおっしゃっていました。
市長表敬訪問、神宮表敬訪問の際には、世界の平和に対する、伊勢市、伊勢神宮の役割、責任といったことについても、質問されていました。

伊勢市長表敬訪問の折には、大使から、 「日出づる」伊勢市と「日没する」クロアチアのどこか海沿いの町との姉妹都市提携の提案もなされました。
日本では、日の出が一番神聖で美しいとされることが多いように思いますが(特に、天照大神が鎮座する伊勢市ではそうなのでは?)、クロアチアでは、日没の美しさが称えられることが多いようです。
そんな訳で、大使は、「日出づる伊勢市と日没するクロアチア」というキャッチフレーズを何度も使われていました。
市長によると、伊勢市はまだどことも姉妹都市の提携を結んでいないそうですが、実現したらいいなぁと思います。
財政状況の厳しい伊勢市にとっては、難しい事業なのかもしれませんが、
遠いクロアチアの美しい町との姉妹都市提携というのは、
子供達にとっても、夢の広がる話だと思うので、
ぜひ、前向きに検討してほしいなと思います。

伊勢市長表敬訪問の様子は、地元のケーブルテレビでも流れたようですが、私は、見そびれました

krastavac【写真:おかげ横丁の『スティック胡瓜』】
「なんていいビジネスだ!素晴らしい!」とおっしゃりながら、
大使も美味しそうにかじっていらっしゃいました。